镜子法则案例
この物語は、登場人物の名前や職業などを変えていますが、実話に基づいています。
案例为真实事件,出场人物的名字或职业等为虚构。
PART 17
夫が風呂に入っている間に、優太が眠りについた。
丈夫洗澡时犹太睡着了。
栄子は優太の寝顔を見ながら、心の中で「ありがとう」と唱えはじめた。この言葉の影響なのか、心の底から感謝の気持ちが湧いてきた。
荣子边看着犹太的睡颜边开始在心里反复说“谢谢”。是这句话的影响吗?从心底涌起感激之情。
「この子のせいで私は悩まされていると思ってきたけど、この子のおかげで大切なことに気づけた。本当は、この子に導かれたのかもしれない」
“因为这孩子让我烦恼,也托这孩子的福,我注意到了重要的事情。也许真是被这孩子引导了”
そう思っていると、優太が天使のように見えた。
这样想来,犹太就像个天使。
いつの間にか、涙があふれてきた。本当に今日は、よく泣く日だ。
不知不觉间泪流满面。今天真的是总哭的***。
間もなく電話が鳴った。出てみるとFAXだった。母の字で次のように書いてあった。
不一会儿电话响了。一看是传真。妈妈这样写道。
栄子へ
荣子:
今日のことお父さんから聞きました。
你爸对我说了今天的事情了。
お父さん、話しながら泣いていました。
你爸边说边哭。
お母さんもうれしくて涙が出ました。
妈妈也开心的哭了。
お父さんは、「70年間生きてきて、今日が一番うれしい日だ」と言っています。
你爸说“活了70年,今天是***开心的***”
晩ご飯のときに、いつもお酒を飲むお父さんが、「酒に酔ってしまって、このうれしい気持ちを味わえんかったらもったいない」と言って、今日はお酒を飲みませんでした。
晚饭总喝酒的你爸今天没喝酒,说“喝多了就体会不到这种快乐了”
次は、いつ帰ってきますか。
下次什么时候回家啊?
楽しみにしています。
盼你回来。
晩酌を欠かしたことのない父が、お酒を飲まなかったなんて……。
晚饭喝酒从不落的爸爸,竟然没喝酒……。
自分が伝えた言葉が、父の心をどんなにか幸せな気持ちで満ちたしたのであろう。そして、今まで父が、体の調子がよくないときもお酒をやめられなかったのは、寂しさゆえだったのだろう。
自己说的话,令爸爸感到多么幸福啊!而且,迄今为止,爸爸身体不好时都没能忌酒,因为内心凄凉吧!
栄子の目からは、再び涙があふれていた。
荣子又流下了眼泪。
「どうした?泣いてるのか」。風呂から出てきた夫が聞いてきた。
“怎么了?哭了?”洗完澡的丈夫问道。
栄子は、その日起きたことをすべて話した。
荣子把那天发生的事都说了出来。
朝、矢口氏に電話をかけたこと。午前中は、父へのうらみ•つらみを紙に書きなぐったこと。午後、父に電話して和解したこと……。
早晨给矢口先生打电话的事。上午把对爸爸的恨意•痛苦写到纸上的事。下午给爸爸打电话和解的事……。
「そうか、お父さんも泣いてはったか」。夫も、目に涙を浮かべながら聞いてくれた。
“是吗?爸爸也哭了?”丈夫含泪问道。
そして、優太がいじめっ子から謝られたことを話した。
还说了淘气包对犹太道歉的事。
「ふーん、不思議なこともあるもんやな。矢口さんのやり方は、俺にはよくわからんけど、お前も楽になったみたいでよかったな」
“嗯~还有不可思议的事啊。虽然我也不太理解矢口的做法,但你好像轻松了,真好啊!”
続けて栄子は、泣きながら夫に謝った。
接着荣子边哭边对丈夫道歉。
「いつもありがとう。あなたには本当に感謝しています。今日、あらためて、あなたのことを尊敬しました。今まで、あなたの素晴らしさに気づかなくてごめんなさい」
“谢谢!真的非常感谢!今天重新尊重了你。迄今为止没能注意到你的***,对不起!”
栄子の言葉を聞く夫の目からも、大粒の涙が流れた。
听了荣子的话的丈夫,留下了大滴的泪水。