镜子法则案例
この物語は、登場人物の名前や職業などを変えていますが、実話に基づいています。
案例为真实事件,出场人物的名字或职业等为虚构。
「根本的な原因ですか?」
“根本原因?”
「はい、あたながご主人を受け入れることができない根本的な原因を探ってみたいと思います。ちょっとうかがいますが、ご自分のお父様に感謝しておられますか?」
“对。我想找到您无法接受您丈夫的根本原因。我问您一点,您感谢自己的父亲吗?”
「えっ?父ですか。そりゃもちろん感謝していますが……」
“啊?爸爸?我当然感谢了……”
「もしかして、お父様に対して『ゆるせない』という思いを、心のどこかにもっていませんか?」
“难道在您内心的某个角落里埋藏着‘无法原谅'您父亲的想法吗?”
栄子は、この「ゆるせない」という言葉にひっかかった。
荣子陷入了“无法原谅”这个词里。
たしかに、自分は父をゆるしていないかもしれない。そう思った。
确实,自己也许没有原谅爸爸。
親として育ててくれたことに感謝しているつもりであったが、父のことは好きになれなかった。
自己打算感谢把自己养大的爸爸,但自己无法喜欢爸爸。
結婚して以降も、毎年の盆·正月は、実家に顔を見せに家族で帰っている。しかし、父とは、ほとんどあいさつ程度の会話しかしていない。
结婚以后,每年盂兰盆节·春节,自己都和家人回老家看看。但是自己和爸爸,也几乎只是打个招呼。
思えば、高校生のころから、父とは他人行儀な付き合いしかしてこなかった。
如此想来,从高中开始,自己和爸爸就只是像和外人那样相处。
「父をゆるしていないと思います。父をゆるすことはできないです。」
“我没有原谅爸爸。我无法原谅爸爸。”
「お父様をゆるすことはできないのですね。きっといろいろあったのでしょうね。ところで、お父様に関してやってみていただきたいことがあるのです。やってみますか?」
“您无法原谅您的父亲啊!肯定发生了许多事情吧!但是关于您父亲,我想让您做件事情。您想尝试做一下吗?”
「父のことや主人のことが、本当に私の悩みと関係あるのですか?」
“爸爸的事,老公的事,真的和我的苦恼有关系吗?”
「今は仮説の段階ですから、なんとも言えませんが、その仮説を検証する上で、よかったらやってみていただきたいことがあるのです」
“现在只是假设阶段,所以没法说什么。但为了验证这个假设,可以的话,有件事想让您尝试去做一下。”
「わかりました。何をやったらいいか教えてください」
“知道了。那您告诉我做什么好呢?”
「では、今から教えることをまずやってみてください。お父様に対する『ゆるせない』という気持ちを存分に紙に書きなぐってください。怒りをぶつけるような文章でもけっこうです。『バカヤロー』とか『コノヤロー』とか『大嫌い!』とか、そんな言葉もOKです。うらみ、つらみもすべて言葉にして、容赦なく紙にぶつけてください。具体的な出来事を思い出したら、その出来事も書いて、『そのとき、私はこんな気持ちだったんだ』ってことも書いてみてください。気がすむまでやることです。やり終えたら、また電話をください」
“那么,从现在开始,您照我说的去做。请把对您父亲‘无法原谅’的情绪尽情地写在纸上。就算是让您发泄愤怒的句子也可以。‘笨蛋’‘混蛋’‘***讨厌’等等,这些词也OK。恨意、痛苦也全都写成文字,请无情的发泄在纸上。想起了具体发生过的事情时,也把它写下来,请写下‘那个时候,我是这样的心情’。这件事要做到您感觉好了为止。请您做完了再给我打电话。”
栄子にとって、そのことが、優太の問題の解決に役立つのかどうかは疑問だった。
对荣子来说,这件事,是否对解决优太的问题有用,她产生了疑问。
しかし、それを疑って何もしないよりも、可能性があるならやってみようと思った。栄子は、「今の悩みをなんとかできるなら、どんなことでもしよう」と思っていた。
但是,与其怀疑这个而什么都不做,不如因为存在可能性而去尝试做一下。荣子想,“如果对解决现在的苦恼有用的话,无论什么事都要做!”
それに、矢口氏の話には、根拠はわからないが、不思議な説得力を感じた。栄子は電話をきると、レポート用紙を持ってきて、父に対する気持ちを思いつくままに書きはじめた。
此外,荣子虽然不理解矢口先生说的话的根据,但她感受到了那不可思议的说服力。荣子挂了电话,拿出报告纸,开始把想到的对爸爸的情绪写了下来。