この物語は、登場人物の名前や職業などを変えていますが、実話に基づいています。
案例为真实事件,出场人物的名字或职业等为虚构。
PART 4
受付の女性が出て、矢口氏に取り次いでくれた。
前台姐姐把电话转接给了矢口先生。
栄光は自分の名前を告げたものの、電話に出てきた矢口氏の声が明るかったので、こんな悩み事を相談してもいいのだろうかという気持ちになった。
荣子报了自己的名字,听着电话里矢口先生亲切的口吻,想着把烦恼说出来也行吧!
次の言葉がなかなか見つからなかったが、矢口氏のほうから声をかけてきてくれた。
之后荣子就不知道说什么了,矢口先生开始说话了。
「もしかして秋山君の奥さんですか?」
“不会是秋山的妻子吧?”
「はい、そうなんです。」
“啊,是的。”
「あー、そうでしたか。はじめまして」
“是嘛!很高兴你给我打电话!”
「あのー、主人から何か聞かれていますか?」
“嗯~我老公跟您说什么了吗?”
「はい。少し聞きました。なんでも息子さんのことで悩んでいらっしゃるとか」
“是,说了一点儿。就是您担心孩子的事。”
「相談になっていただいていいのでしょうか?」
“能跟您说说吗?”
「今1時間くらいなら時間がありますので、よかったらこの電話で話を聞かせてください」
“现在的话,我有1个小时的时间,可以的话您在电话里说吧!”
栄子は、優太がいじめられたり、仲間はずれにされたりしていることを簡単に話した。そして、前日にあった出来事も。
荣子简单地说了一下优太被欺负,被同伴排斥的事。还有前***发生的事。
ひととおり聞いて、矢口氏は口を開いた。
矢口先生听了一遍,开口道。
「それはつらい思いをされていますね。親として、こんなにつらいことはないですよね」
“很痛苦吧!对于妈妈来说,没有比这个更痛苦的了。”
その一言を聞いて、栄子の目から涙があふれてきた。
荣子听到这句话,流起了眼泪。
栄子が泣きはじめたのに気づいた矢口氏は、栄子が落ち着くのを待ってから続けた。
感觉到荣子哭了,矢口先生等荣子冷静下来后才继续。
「この問題をなんとかしたいですよね。いくつか質問させてくださいね。なんとかするための糸口が見つかるかもしれません」
“很想解决这个问题吧!请让我提几个问题。也许能找到做点儿什么的突破口。”
栄子は、「なんとかするための糸口が見つかるかもしれない」という言葉が信じられなかった。自分が何年も悩んで解決できないことだったからだ。しかし、その言葉が本当であってほしいと願う気持ちもあった。「どんなことでも質問してください。もしもなんとかできるなら、どんなことでも話します」
荣子没能相信“也许能找到做点儿什么的突破口”这句话。因为这是自己很多年都没能解决的烦恼。但是,又希望这句话是真的。“无论什么,您尽管问。如果能做点儿什么,我什么都会说的。”
「では、いきなり不躾な質問で申し訳ないのですが、もしかしたらあなたは、誰か身近な人を責めていませんか?」
“那么,抱歉突然提一个不礼貌的问题,您是否一直责怪着某个熟悉的人?”