镜子法则案例
この物語は、登場人物の名前や職業などを変えていますが、実話に基づいています。
案例为真实事件,出场人物的名字或职业等为虚构。
PART 3
翌日、栄子はある人に電話をかけることを決意した。
第二天,荣子下决心给一个人打了个电话。
その人は、主の先輩に当たる矢口氏だ。
那个人是她老公的前辈矢口先生。
栄子は、矢口氏とは話したこともないのだが、1週間前に主から矢口氏の名刺を渡された。
荣子连话都没和矢口先生说过,1周前,她老公把矢口先生的名片给了她。
矢口氏は、夫が高校時代に通っていた剣道道塲の先輩である。夫も20年くらい会っていなかったらしいが、街を歩いていたら、たまたまばったり出会ったということだった。
矢口先生是荣子老公高中时期的剑道道场的前辈。老公好像和他有20年没见了,只是在街上偶然碰到。
久々の再会に盛り上がって喫茶店に入り、2時間も話したらしい。矢口氏は、今は経営コンサルタントを仕事にしているそうだ。
久未逢面就一起去了茶餐厅,聊了2个来小时。矢口先生现在好像在做商业顾问。
夫の話では、矢口氏は心理学にもくわしく、企業や個人の問題解決を得意としているとのこと。そこで夫が優太のことを少し話したら、「もしかしたらお役に立てるかもしれないよ」と言って名刺を渡してくれたそうだ。
荣子老公说,矢口先生很懂心理学,擅长解决企业和个人的问题。于是荣子老公就提了提优太的事,矢口先生就给了老公一张名片,说“也许能够帮到你”。
その日、夫は、「お前のほうから直接電話してみろよ。話を通しておいてやったから」と、その名刺を渡してきた。
那天荣子老公就把矢口先生的名片给了荣子,告诉她“已经跟矢口先生打招呼了,你直接给他打电话吧!”
「どうして私が、そんな知らない人にまで相談しなきゃいけないの。あなたが直接相談したらいいじゃない」
“为啥让我跟一个陌生人说呢?你直接跟他说不就行了!”
「俺が心配なのは、お前のほうだ。優太のことで、ずっと悩みつづけているじゃないか。だから、そのことを矢口さんに話したんだ」
“我担心的是你!你一直苦恼着优太的事,不是么?所以我就跟矢口先生说了。”
「私に問題があるっていうの?私が悩むのは当然よ、親なんだから!あなたは一日中トラックに乗ってりゃいいんだから、気楽よね。実際に優太を育ててるのは私なんだからね。あなたはいっしょに悩んでもくれない。私はその人になんか相談しないわ。どうせその人も、子育てのことは何もわからないに決まってるわ」
“你是说我有问题吗?我当然苦恼!我是他妈!你整天就开车多轻松!实际照顾优太的人是我!你也不像我一样苦恼。我才不跟那个人说!反正那个人肯定对照顾孩子一窍不通。”
そう言って栄子は、その名刺をテーブルの上に投げた。
荣子边说边把名片扔到了桌子上。
それから1週間が経ち、栄子はすっかり落ち込み、わらにもすがるような気持ちになっていた。近所の奥さんから昨日聞いた話のためである。
那之后的1周,荣子彻底郁闷了,有一种想抓住救命稻草的心情。因为昨天邻居妈妈说的话。
こんなつらい思いをするのはイヤ、誰でもいいから助けてほしい。そう思ったときに、矢口氏のことを思い出したのだ。幸い名刺はすぐに見つかった。
再也不想这么痛苦了,不管是谁请帮帮我。这么想着的时候,想起了矢口先生。很庆幸,很快就找到了名片。
優太が学校に行って1時間くらい経ったころ、意をけっして矢口氏に電話をかけた。
优太上学去大约1个小时后,荣子下决心给矢口先生打了电话。
そのとき栄子は、その日に起きる驚くべき出来事を、想像だにしていなかった。
那个时候荣子还没有想到,那天会发生那样令人惊讶的事情。